訃報:コムデギャルソンで個展も 中川幸夫さん死去
前衛生け花作家 中川幸夫さん死去
花びらを山のように積み上げるといった前衛的な表現で知られる生け花作家の中川幸夫(なかがわ・ゆきお)さんが3月30日、老衰のため香川県坂出市で死去した。前衛表現の生け花作家・中川幸夫さん死去 - 朝日新聞デジタル(リンク切れ)
中川幸夫さんとコムデギャルソン
1996 A/W COMME des GARCONS〈Flowering Clothes〉にあわせ、コムデギャルソン青山店で半年間4回にわたる個展を開催。
- 07月:オーストラリ産の野生の百合ガイミアリリー200本
- 08月:作品写真のインスタレーション
- 10月:根を真紅に染めた大量のススキ
- 11月:1,000本の真紅のバラをいける
このとき中川氏が川久保玲氏に、予算は?とたずねると「いくらでも」と言われたのだとか。
一回目〈哄笑〉は1本数万円の希少花ガイミアリリー(オーストラリアの野生の百合)200本。
DMその他印刷物に作品が登場したことも。
4500本のチューリップを腐らせた花の肉塊「闡(ひらく)」
美術手帖 2009年12月号 別冊付録
見るときに洗練されていると思ったものに注意しなさい。
洗練されていると思ったものが、あなたにとって大事なものになっていくから。
ご冥福をお祈りいたします。
花人 中川幸夫の写真・ガラス・書―いのちのかたち
中川幸夫自ら撮影したいけばな写真集。カラー図版も多く見ごたえあり。
まっしぐらの花―中川幸夫
「いけ花」を造形の芸術として探求し、ついには「生命の芸術」の到来をみた中川幸夫。その作品の創造の秘密に迫る。