INTERVIEW:着こなしは中身を表わすか 川久保玲 流行通信 1979年6月号

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着こなしは中身を表わすか 川久保玲
流行通信 1979年6月号


COMME des GARCONS HOMME PLUS(コムデギャルソン オム プリュス)ができる前、1979年のインタビューではありませんが、川久保氏の〈男のファッション〉についての言葉です。

骨董通りのHOMMEオープンのお知らせも。


着こなしは中身を表わすか 川久保玲









昔、父親が男のくせに着る物に気をつかうことは恥ずかしい事だーーといったような意味のことを事あるごとに言っていたのを思い出します。
男の人に各々職業があって、その職業に対するイメージの服装(ユニフォーム的)があるのですが、それぞれとても格好良いと思うわけです。
結局はその人が着ている服が格好良いのではなく一生懸命何かに打ちこんでいる姿が格好良いわけです。男のファッション論といえば、この一言につきることになってしまいそうです。
しいて言えば、男が服装なんかに気をつかっていられるかといった顔で、実は「自分の線を持ちながら、何気なく気をくばっている」というような男の人が、今一番ファッション人間かもしれません。
さて男のファッションにあまり興味のない人間が、今度、男の洋服づくりを始めてしまいました。その素っ気無いところが一つのポリシーになるーーこれも " 男のファッション " ということでしょう。

ブティック コム デ ギャルソン オム

流行通信

H様ありがとうございます!

デザイナー:川久保玲(Rei Kawakubo)
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