INTERVIEW:川久保玲、ロングインタビュー。前進するクリエーションとは?|2012年10月
川久保玲、ロングインタビュー。前進するクリエーションとは?
2012年秋冬 コムデギャルソン〈二次元〉のコレクションが終わったあと、VOGUE JAPAN に掲載されたインタビュー。
DIALOGUE ON DESIGN
私自身は、機能はどうでもいいと考えています。批判の半分以上は、そういったことです。「どこで着るのか」「着にくい」「誰が着るのか」といったことは、私にとって全くポイントが違うことなのです。
自分の中では前にやったことをやらないようにしています。それがどんなに小さなことでも。
モデル、スタイリング、背景が面白い、そういった要素抜きで、服だけで勝負したい。
誰もが納得するものでは当たり前ですから。そういう意味で、少数の方がわかってくださるものであれば・・・ということが、すべてにおけるジャッジの基準です。
同じだったら、ダメです。すべては前進するかしないかで、変わることです。
写真家も、服だけの強さをわかって撮ってくださる写真家が好きです。
ファッションは変化するから面白い。変化しやすいっていう性質が面白いと思っています。
もっと直接感じることをやりたいですし、感じさせることをやりたいです。
この15年くらいはほとんど、どこにでもある生地でやってまいます。素材を開発したりしたのは、昔ですね。コムデギャルソンも、いろいろ価値観が変化したと思います。
現実的でないとだめ。ない夢は、もうないですね。Interview: Mitsuko Watanabe
O様、ありがとうございます!
デザイナー:川久保玲(Rei Kawakubo)